上野天神宮

上野天神宮

句碑

 釣月軒で編集した『貝おほひ』は、上野の人々の発句に芭蕉自身の句を交え、左右に分けて三十番の句合わせとして、それに勝ち負けの理由の判詞(はんし)を記して勝負を定めたものです。俳諧師として生きていこうという芭蕉翁の決意を表した書物として、生前に署名入りで出版された唯一の書物です。上野の産土神(うぶすながみ)であった「天神さん」、すなわち学問の神様である菅原道真を祀った上野天神宮(菅原神社)に奉納しました。