芭蕉翁が帰郷した時には、兄のいる生家だけでなく、門弟の庵を一時の住居としたこともありました。そうした庵の中で、無名庵(むみょうあん)、西麓庵(さいろくあん)、東麓庵(とうろくあん)、瓢竹庵(ひょうちくあん)、蓑虫庵(みのむしあん)を芭蕉五庵といいます。その中で唯一現存するのがこの蓑虫庵です。芭蕉翁の門弟服部土芳(どほう)の草庵で、貞享5年(1688)3月庵開きの祝いとして芭蕉翁が贈った句「みの虫の音を聞きにこよ草の庵」にちなんで名づけられました。四季の花が美しく、「古池や蛙飛びこび込む水の音」の句碑古池塚や土芳の「卒度(そつど)往(ゆき)てわかな摘ばや鶴の傍」の句碑若菜塚などがあります。
土芳はここで芭蕉の俳論を体系化した『三冊子(さんぞうし)』を執筆した他、『蕉翁句集(しょうおうくしゅう)』など芭蕉の言葉や作品をまとめて後世に伝える仕事をしました。
観覧料 | 一般:300円(団体:200円) 生徒・児童:100円(団体:60 円 ※引率者のあるもの) ※団体割引は20名以上 芭蕉翁記念館・蓑虫庵・史跡芭蕉翁生家の3館共通券:750円 未就学児:無料 障がい者手帳をお持ちの方:無料 (MIRAIRO ID ご利用いただけます) |
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開館時間 | 8:30〜17:00 入館受付は16:30分で終了します。 |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は直近の祝・休日でない日) 及び12月29日から翌年1月3日まで |
電話 | 0595-23-8921 |
住所 | 〒518-0848 伊賀市上野西日南町1820番地 |