釣月軒

釣月軒

 生家の裏にある釣月軒(ちょうげつけん)は、『貝おほひ』という芭蕉翁が29歳の時に自ら署名出版した唯一の書物を執筆したところです。序文には「寛文拾二年正月廿五日伊賀上野松尾氏宗房 釣月軒にしてみづから序す」とあります。伊賀にいた頃の芭蕉翁は通称の宗房(むねふさ)をそのまま俳号として使っていたのです。芭蕉と名乗るようになった後も、伊賀へ帰省の折にはこの建物で起居していました。
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